4/17(月)DECO会レビュー
修士1年の望月です。
遅くなってしまいましたが、17日の夕方のDECO会で話し合った事を書き込みます。
みなさんこれに対してコメントをお願いします。原則として、DECO会で調べてこなかった人は必ずお願いします。
テーマは「木を使ってのサステナブルデザイン」という事で、坂本功先生にぶつける質問を考えるための勉強会です。以下、話し合いの内容です。
・輸入の現状はどうなっているのか。国産材が余っているのが現状ではなのだろうか?
→木求められているのは、現代では国産とか輸入とか関係ないのではないか。以前は木目や節などの木の優劣を考慮していたが、今は木は安いということが重視されるのではないか。
・では日本に木が余っていると何がよくないんだろう。育ちすぎると使えなくなったりするのか?
→現在の木の有通システムでは、木を置いて置く場所がないから買手がつかないのでは。
→輸入材のほうが日本の木材よりも質がいいらしい。
→集成材は質の悪い木を使う手段らしいが、ある程度の木の大きさが必要らしい。
・木造の耐用年数が22年に対して、RCは47年というのは?
→木の汚れやライフスタイルの変化が原因ではないか。
→日本の住宅の予測寿命は41.2年に対して、アメリカでは65.2年。これは、アメリカでは中古住宅を使用する人が多く88%、日本では26%というのが関係している。また、アメリカでは大工が多い事や、DIYせざるおえない人がるという事もある。
→つまり、日本では使いまわすシステムがなく、一世代で建て替えるというのがあっているということになるのか?
・木はどこまでリサイクルできるのか?
→建材は木のマテリアルフローの最後の段階のみが使われる。
→建材は接着剤などが問題でリサイクルし難いのではないのか?
→最終的には接着剤などは関係がなく、問題なく土にかえっていくらしい。
・燃やしたらCO2が発生するのでは?
→木のサイクルの系の中では、CO2は吸収と排出の総合で、減少する。
→コンクリートの廃棄量と木の廃棄量では、コンクリートの廃棄量のほうが何倍も多い。
ビル一本壊したときのコンクリートの廃棄量と、木造住宅を壊したときの木の廃棄量は比べ物にならない。
・では木材は燃やして処分してしまった方がいいのではないのか?木の系でCO2が減少しているし、木材の廃棄量は全体のほんの一部。しかもリサイクルするのにもエネルギーがかかる。
→あれ?木造住宅は長寿命化が最善という結論?
・環境からのアプローチだけではそういう結論を導いてしまいかねない。DECOではもっとデザインを交えた方向で質問を考えたほうが面白い。
→経済や社会システム、その他の方面に話が進みすぎると木から話がずれていく。
→木造住宅を考えると、地割りの小ささを考えざるをえない。しかしそうすると法律にまで話がおよんでくる。
→ここに中古の家を買わない理由があります。1位は「家は新築に限る」2位は「新築の方が最終的にコストが小さい」
→あれ?小さな地割りで長寿命?
・坂本先生にはシステムの話を投げかけよう。僕らで木造住宅をコンバージョンできない理由をあげて、システムの方向に話を持っていこう。
→ちゃんとした木造のシステムがあるならガンガン壊して立て替えたほうが良いのでは?
何もない状態からいっせいに植林された木ばかりなので現状としては間伐材しかない。
→ということは短いサイクルで回すと木造住宅はサステナブルになる?
→現在作られている木造はかなり持つのでは?
・木造住宅とコンパクトシティは反する存在。
・基礎、下階はRCで上階だけ木造住宅というのは?実際にあるらしい。それで上階だけ建て替え可能にしたらおもしろいのでは?メタボリズムの違う形みたいな。
→木造はこういうシステムとフレキシブルに適合をみせる可能性があるのかもしれない。
→構造に使える木材が育たないのなら他の材にまかせたらよい。
・坂本先生へのインタビューは6月になりそうなので、5月は腰原先生など木造の先生にインタビュー、6月に野沢先生がいる間に野沢先生にもインタビューしたい。
話し合いの内容は以上です。みなさんお疲れ様です。