DECo結成のいきさつ

DECoは川島と小見山が発起人で2005年4月大学院進学したての頃に結成された学生主体の勉強会です。難波先生はDECoの名誉会長です。


川島と小見山はともに大学院時代の研究室は難波研究室ではありませんでした。川島は環境研(鎌田・前研究室)で、小見山は歴史研(鈴木博之研究室)でした。他のメンバーも環境研と歴史研がメインで、難波研の学生がメンバーに加わったのは活動開始2年目のことでした。では、なぜDECoのことが難波研ポートフォリオで取り上げられるのか。それは、明らかにDECoという勉強会は難波和彦東京大学に来ていなかったら存在していないだろう勉強会であり、難波和彦東京大学に起こした大きな変化・現象のひとつだからだと思います。


2003年度、僕らが学部3年生のときに、難波先生は東京大学に来ました。はじめての課題が「ガッコウ・リノベーション」で、これからの建築はリノベーション抜きには語れない!と強く話していたのを思い出します。その次の課題もリノベーション、スタジオ課題もリノベーション。ひたすらにリノベーションでした。サステイナブル・デザイン、環境性能が今後の鍵になるとも語っていました。


そのサステイナブル、環境性能の視点から建築デザインを変えていくという考え方に可能性を感じた、いやそれ以上に、設計課題におけるエスキスを通して難波和彦人間性に惹かれていった部分が大きかった気もしますが、大学院の研究室を決める際に、第一希望欄に難波研究室と書きました。しかし、結果は不合格。環境研に進むことになりました。同じ様に、第1志望を難波研と書いて、不合格となり歴史研に進むことになった小見山がいました。似たような境遇の僕らは、リベンジ?の気持ちで、難波和彦が審査委員長をつとめる省エネ住宅コンペに一緒に取り組むことにしました。結果は落選でしたが、どこか手応えを感じました。卒業設計を終え大学院に進んだ僕らは、今後も「環境的視点からのデザインを考える」というテーマを追求していこうと考え、環境系と歴史系のメンバーに声をかけ、に学生主体の勉強会を開始することになりました。



environmental column/smart+comfort2004